『16』/andymori

andymori の 16 という曲について。

 

とにかく、こんなに心に寄り添ってくれる歌詞はなかなかない。そう思う。

 

なんでもない日を繰り返し、歌い続けてから幾年が過ぎ

約束ばかりが増えていく、からっぽの空の向こうに。

どこにも行けない彼女たち、駅の改札を出たり入ったり。

変われない明日を許しながら、なんとなく、嘘をつくのさ

 

16のリズムで空をいく 可愛くなれない性格で

全然違うことを考えながら、「優しいんだね」って嘘をつくのさ

 

空がこんなに青すぎると、何もかも捨ててしまいたくなる

空がこんなに青すぎると、このまま眠ってしまいたい。

 

16のリズムで空を行く 昔の誰かに電話して

貰った花をまた枯らしながら、今度吞もうねと嘘をつくのさ

 

16のリズムで空をいく 明日もずっと空をいくのさ

 

 

『空も飛べるはず』/スピッツ

スピッツのAメロの歌詞、というか、歌いだしの歌詞がとてもすきだ。

印象的だし、一生かかったってこんな歌詞は書けない、と思わされる。

 

大すきなAメロの歌詞はこれ

 

幼い微熱を下げられないまま 神様の影を恐れて

隠したナイフが似合わない僕を おどけた歌でなぐさめた

色褪せながら ひび割れながら 輝く術を求めて

 

一見、わけわからないんだけど、何を言いたいのか、なんとなくわかる気がする。

それは間違ってるかもしれないけど。

「幼い微熱」とか、「隠したナイフが似合わない僕」とか、

自分の中にある怒りとか不満とか不安な感情を抑えきれないことがあって

ひどく幼稚で恥ずかしくなって、実際とても幼稚なんだけど自分は大まじめにとんでもないことを考える。

そうゆう負の感情に飲み込まれそうなとき、

そんな自分を

「そんなの似合わないよ」っておどけた歌でなぐさめてくれるような存在がいてくれたら、

とても救われるだろうなあ、とおもう。

自分にはそうゆう存在がいないから、サビはそこまで好きになれないんだと思う。(かなしい。笑)

でも、誰かと出会えた奇跡が胸にあふれたことはある。

ずっとそばで笑っていてほしいって、誰かに言える日がくればいいなって、思う。

叶うとも思えないようなたいそれたことだけど。

あああと、ここの歌詞もすき

 

夢を濡らした涙が 海原へ流れたら

ずっとそばで笑っていてほしい

  

涙が引いたら、悲しみが海原のような広い場所で凪いだら。

それまで待っていてくれるようなやさしさを感じる。

 

切り札にしてた見え透いた嘘は満月の夜に破いた。

 

自分がつく嘘って、どこまでが見え透いてるんだろう。

こわいな。

 

ゴミできらめく世界が僕たちを拒んでも

ずっとそばで笑っていてほしい

 

「ゴミできらめく世界が僕を」じゃなくて「僕たち」で分けられてるのがいいなあ。

僕はそのひとを心から信じているんだなあ。

 

 

関係ないけれど、最近、すきなものはどこかでみんなつながるようにできてるんじゃないかって、思ったりする。そうであればいいって思ってる。

この好きなAメロを、大好きなアーティスト、藤原さくらちゃんが歌ってくれてる。

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すごく素敵なカバーだな。